手圧とは?


手圧は筋肉の血流を改善してなおします。


首こり、肩こり、筋肉のこり。

重い、だるい、しびれる、冷える、ケイレンする。

動かすと痛い、痛くて動かせない。

筋肉のトラブルは血流不足が原因です。

なので、血流を改善してやればなおります。

でも、筋肉の血流は特殊です。

浸み込んだり、浸み出したり。

これが筋肉の血流なのです。

この浸み込んだり、浸み出したりする力。

これを浸透圧と言います。

この浸透圧の力によって筋肉の血流は生まれます。


例えば、疲れで筋肉の中に乳酸が大量に蓄積します。

すると、通常の浸透圧では乳酸は浸み出さなくなります。

つまり、筋肉の中から乳酸が排出されないのです。

結果、筋肉は固まるのです。

そこで登場するのが逆浸透圧です。

逆浸透圧とは、浸透圧に逆らう力です。

浸透圧に逆らって、乳酸を筋肉から排出するのです。

マッサージの揉む。

これが逆浸透圧の力です。

ストレッチ。

これもまた逆浸透圧の力です。


逆浸透圧の力で乳酸が排出されると筋肉はやわらぐのです。

でも、揉んだり、ストレッチしなくてもいいのです。

押さえるだけでも逆浸透圧は生まれます。

逆浸透圧を加えれば、乳酸は筋肉から浸み出すからです。

押さえる力が逆浸透圧となって、乳酸は排出されるのです。

すると、筋肉はやわらぐのです。

これが、手圧の「なおす原理」です。


手圧イメージ


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『手圧』ガイダンス動画

さて、どのようにして、なおすのか?

手圧のガイダンス動画をご覧ください。




1.手圧の「なおす原理」

血流不足で、トラブルになった筋肉(患部)


1.手のひらで、その筋肉を押さえる

2.押さえた力が、逆浸透圧になる

3.逆浸透圧の力で、乳酸が排出

4.逆浸透圧の力で、酸素とブドウ糖が流入

5・血流が改善して筋肉のトラブルが解消する


これが手圧の「なおす原理」です。


手圧の逆浸透圧(図解)

逆浸透圧のくわしいことは、こちら⇒



筋肉のトラブルは血流不良が原因です。


・筋肉のこり

・筋肉のケイレン

・筋肉のしびれ

・筋肉の冷え


すべて血流不足が原因です。

だから、筋肉の血流改善で症状は消失します。


手圧は患部を手のひらで押さえます。


押さえた力が逆浸透圧になって、患部の血流を改善します。


血流が改善すれば、患部のトラブルは解消します。


患部を押さえて、血流改善する。

これが、手圧の「なおす原理」です。


1-1 なぜ、手のひら?

手のひらは、指先よりやさしい

これが手のひらを使う理由です。


指圧は親ゆびの指先を使います。

一方、手圧は主に手のひらを使います。


もちろん、指先を使うこともあります。

手のひらでは触れないところを治療するときです。


例えば、目の奥の痛みの外眼筋を治療するときです。


手のひらのやさしさは、圧力の違いから生まれます。


手圧の圧力は、小さい。

指圧の圧力は、大きい。


この圧力の違いで、押さえる場所に違いが出ます。


手圧は筋肉

指圧はツボ


筋肉を指圧すると、痛みが出ます。

圧力が大きいからです。


だから、筋肉を直接指圧することは、ほとんどありません。

肩こりの筋肉を指圧すればわかります。


だから、筋肉をやわらげるのには、手のひらのやさしい力が適しているのです。


これが、手圧と指圧の違いです。

手圧と指圧の違い

1-2 手のひらがやさしい、その秘密…

手のひらは指先よりやさしい。

これには秘密があります。


やさしさの秘密は、面積の違いから生まれます。


手のひらは、指先のおよそ10~15倍の大きさがあります。


実は、面積が違うと同じ力で圧迫しても圧力の強さが違ってくるのです。


面積が大きければ圧力は小さくなります。


逆に、面積が小さくなれば圧力は大きくなるのです。


だから、親指で押さえる指圧の圧力は手圧の10~15倍になるのです。


つぎの図式をご覧ください。

手圧と指圧の圧力の違い

これが、同じ力で押さえた手圧と指圧の圧力の違いです。

指圧の圧力が、手圧に比べて10~15倍強いのです。


では、具体的なお話しをします。

例えば、凝り固まった200gの胸鎖乳突筋を治療する場合です。

胸鎖乳突筋の解剖図

胸鎖乳突筋は頭を支えて、頭を動かす首の筋肉です。


頭の重さは体重の10%くらいだと言われています。


だから、体重50kg の人の頭の重さは5kg くらいです。


その5kg の頭を200gの胸鎖乳突筋が支えて固まったのです。


最低限5kg 以上の力でないと、治療できません。


指圧で5kg の力で押さえると、圧力は500g/? になります。


200gの胸鎖乳突筋に500g/? の圧力は少々強すぎると思います。


ひょっとしたら、筋肉の細胞膜は破れてしまうかもしれません。


実際に計測してやったことがないので何とも言えませんが…


でも、5kg の力で、指圧をしたらたぶん痛みが出ると思います。


手圧の場合、5kg の力で押さえると、圧力はおよそ40g/? になります。


40g/? の圧力なら、200gの胸鎖乳突筋には無理のない圧迫です。


5kg の手圧は、40g/? の圧力。

5kg の指圧は、500g/? の圧力。


この圧力の違いが、手圧のやさしさの秘密です。

だから、手圧は筋肉治療に適しているのです。


1-3 手圧は3つの力でなおす

手圧は3つの力で血流を改善して治します。


1.逆浸透圧の力

手圧の圧する力で筋肉細胞に逆浸透圧を加え、血液の膜透過性を促進します。


逆浸透圧のくわしいことは、こちら⇒



2.副交感神経優位の力

手圧の気持ちいい刺激によって、脳を副交感神経優位に誘導し、血管拡張して血流を促進します。


副交感神経優位のくわしいことは、こちら⇒



3.筋肉のポンプ作用の力

筋肉自身の伸びて吐き出し、縮んで吸い込む、血液のポンプ作用を利用して血流を促進します。


筋肉のポンプ作用のくわしいことは、こちら⇒




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2.手圧のやり方

(やり方の基本手順)

1.原因の筋肉を脱力します。

2.その筋肉を手のひらで押さえます。

3.力加減は気持ちいいと感じる強さです。

4.じっと1分、ただひたすら押さえます。

5.押さえた力が、逆浸透圧になって血流が改善します。


(手圧の3つのポイント)

1.脱力

2.リラックス

3.ゆっくり息を吐く


(胸鎖乳突筋の手圧)

胸鎖乳突筋の手圧のやり方(図解)

じっと1分。

ただひたすら押さえるだけです。


押さえるというより、手のひらに載せた首の重みで圧迫するという感じです。


ポイントは、

1.脱力

2.リラックス

3.ゆっくり息を吐く


この3つのポイントを守って、じっと1分。

何もしないで、じっと1分。


これで、固まった胸鎖乳突筋はやわらぎます。

本当にやわらぎます。


押さえる力が逆浸透圧になって、酸素とブドウ糖がゆっくり筋肉に浸透するのです。


血流が改善すれば、固まった筋肉は必ずやわらぎます。


「えっ、ホントに?」

そう思われる方は、一度試しにやってみてください。


力は必要ありません。

手のひらにのせた首の重みが、逆浸透圧の力になって、血流を改善します。


ただひたすら、手のひらで押さえて、じっと1分。


血流が運んできた酸素とブドウ糖が筋肉をやわらげるのです。


これが手圧の基本的なやり方です。


症状によって、原因になる筋肉は異なります。

原因の筋肉が違えば、脱力の仕方も、押さえ方も異なります。


症状別の手圧のやり方は、「かんたんマニュアル」をご購入ください。


「かんたんマニュアル」のくわしいことは、こちら⇒




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