副交感神経優位とは?


交感神経と副交感神経は自律神経の2つの神経系です。


内臓筋をコントロールするのが自律神経です。


交感神経と副交感神経の拮抗作用で内臓筋をコントロールします。


交感神経が優位になったり、副交感神経が優位になったり、これが拮抗作用です。


心臓、胃、腸などが内臓筋です。

実は、血管も、この内臓筋なのです。


そして、副交感神経が交感神経よりも優位に働くと血管が拡張します。


血管が拡張すると、血流は促進します。

手圧は、この副交感神経優位の働きを利用しています。


脳と血管のイメージ


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『副交感神経優位』ガイダンス動画

自律神経?

交感神経?

副交感神経?

副交感神経優位?

これって、何?

副交感神経優位のガイダンス動画をご覧ください。




1.自律神経

人間の末梢神経は、体性神経と自律神経に分けられます。


■ 体性神経

骨格筋をコントロールする神経


体性神経の図解


※ 骨格筋とは胸鎖乳突筋、肩甲挙筋など骨を動かす筋肉です。


そして、体性神経は知覚神経と運動神経の2つの神経に分けられます。


知覚神経
からだの各部分からの知覚情報を脳に伝える働きをします。


運動神経
脳からの運動信号をからだの各部へ伝えて、骨格筋を動かします。



■ 自律神経

内臓筋をコントロールする神経

自律神経の図解


※ 内臓筋とは心臓、胃、腸、血管など内臓をコントロールする筋肉です


そして、自律神経は交感神経と副交感神経に分けられ、互いの拮抗作用で、内臓をコントロールします。


交感神経優位
アドレナリンが分泌され、からだを活動的に動かすときに働きます。


副交感神経優位
アセチルコリンが分泌され、からだを休めるときに働きます。


副交感神経優位は、血管を拡張し、血の流れをよくして、からだを休めるのです。

からだを休めるとは、筋肉を休めることです。

手圧は、この副交感神経優位を利用した施術です。



2.副交感神経優位

血管は内臓筋です。

その血管をコントロールするのが自律神経です。

血管を収縮したり、拡張したり。

これが血管のコントロールです。

自律神経の副交感神経が優位になると、血管は拡張します。

血流をよくするためです。

酸素、ブドウ糖、タンパク質などの栄養を供給して、筋肉を休めるのです。

だから、副交感神経優位は、夜寝たときの「お休み神経モード」です。

睡眠が浅くて、逆に交感神経優位になると、血管は収縮して血流が悪くなるのです。

その結果、筋肉は休めなくて、疲れが残ってしまうのです。


副交感神経優位
(アセチルコリンが分泌される)
?血管が拡張して、血圧を下げます。
?心拍が低下し、心臓の働きが抑制されます。
?胃腸の働きが活発になります。
?唾液の量が増え、薄くなります。
?気管支が収縮します。
?排泄が促されます。
?瞳孔が縮小します。


交感神経優位
(アドレナリンが分泌される)
?血管を収縮して、血圧を上げます。
?心拍を上昇し、心臓の働きを活発にします。
?胃腸の働きが抑制されます。
?唾液の量は少なく、濃くなる。
?気管支が拡張します。
?排泄が抑制されます。
?瞳孔が広がります。


副交感神経優位で血管が拡張すると、血流は促進します。
手圧は、この副交感神経優位の働きを利用しています。




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